2010年10月4日月曜日

ブエノスアイレスのケチャップマン(2001年5月:アルゼンチン)

ケチャップマンって聞いたことありますか?私がブエノスアイレスに行った2001年当時はケチャップマンが流行っていて、現地でも注意されました。これだけでは何のことかわかりませんね。
ケチャップマンは、不慣れな旅行者に後ろから密かに近づきながら、背中にケチャップをかけ、その後旅行者に背中に何かついているよと話しかけて旅行者が自分の背中に注意を向けている間に財布を盗み取る犯罪者です。
実は不幸にして私もケチャップマンに遭遇してしまいました。それは一人でラプラタ川沿いを歩いていた時のことです。辺りには誰もいない(と思っていました)。すると突然後ろから、20歳前後のカップルに話しかけられました。スペイン語なので言葉はわかりませんが、私の背中に緑色の液体が付着しているのが見て取れました。
女性が親切を装って、ティッシュペーパーで拭いてくれようとしますが、ここで背中に気を取られてしまうと財布を取られてしまいます。幸い、ケチャップマンのことは聞いて知っていましたので、慌ててその場を立ち去りましたが、見渡す限り私のそのカップルしかいませんので、相手が単なるスリではなく強盗であったらひとたまりもないところでした。
財布をすられることなく何とかホテルに戻りましたが、ホテルの人には心配されました。シャツに何をかけられたかは不明ですが、ホテルで洗っても背中の緑色のものは落ちません。
今となっては笑いばないですが、旅をしているとこの程度の経験はいくつかあるものです。

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