今日、「戦争の記憶を武蔵野にたずねて」という本を購入しました。
この本では、平和で閑静な住宅地である私たちの街が、60年前には一大軍需工業地帯であったこと、そして太平洋戦争の末期にアメリカ軍の空襲のため、大きな被害を受けたことなど、詳細に語られています。
今のNTT武蔵野研究開発センタ(武蔵野市緑町)のある場所には、中島飛行機武蔵製作所がありました。そして中島飛行機の関連施設や社宅などが、三鷹市、武蔵野市、西東京市などに点在していました。
今は戦争の面影がほとんどありませんが、ひばりが丘団地は中島航空金属の工場跡地ですし、保谷公民館を含む都営住宅の場所には中島飛行機の社宅がありました。自由学園の校舎も中島飛行機の疎開工場として使われていたそうです。こうした施設を狙った空襲により、田無界隈でも多くの犠牲者が出ています。あらためて、二度と戦争を起こしてはいけないということを考えさせられた一冊です。
この地域で戦争時代に何があったのかを知るとても貴重な本だと思います。
しかしながら、現時点でアマゾンはじめ、オンライン書店では扱っていないようです。
このブログで紹介しようと、いくつかのオンライン書店をみたのですが、「入手不可のため注文できません」となっています。
私は新宿のジュンク堂で購入しました。
戦争の記憶を武蔵野にたずねて ― 武蔵野地域の戦争遺跡ガイド (増補版)
牛田守彦 高柳昌久
ぶんしん出版 (2006/12 出版)
178p / 19cm / B6判
ISBN: 9784893901019
NDC分類: 213.6
価格: ¥945 (税込)
谷戸には高射砲陣地があり
返信削除中島航空金属を守っていました。
ヒロさん、こんばんは
返信削除このあたりには、攻撃目標となる工場施設等がありましたので、空襲被害を食い止めるために高射砲を設置したのでしょうね。